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お寺のためのクラウドファンディング術 #3 クラウドファンディング実践編・プロジェクトの始め方

2019.08.30 FRI 13:00
執筆 菅本香菜
PROFILE

菅本香菜(すがもと かな)

旅するおむすび屋 / 株式会社CAMPFIRE LOCAL・FOOD担当

1991年、福岡県北九州市出身。熊本大学卒業後、不動産会社での営業を経て、食べものつき情報誌『くまもと食べる通信』の副編集長として活動。熊本震災後に上京し株式会社CAMPFIREに転職、LOCAL・FOOD担当として全国各地のクラウドファンディングプロジェクトをサポートしながら日本の魅力発信に努める。本業の傍ら2017年5月に、旅するおむすび屋『むすんでひらいて』プロジェクトを立ち上げた。2019年3月に独立。フリーランスとして、食に関わるイベント企画・運営やライター、クラウドファンディングサポート等を手がける。

メディア出演 : NHK「人生デザインU-29」など

みなさん、こんにちは。
旅するおむすび屋 兼 クラウドファンディングキュレーターの菅本香菜です。

ここまで「クラウドファンディングって何?」「実際にやってみてどうだった?」ということを本連載ではお届けしてきました。

今回は「クラウドファンディングのことはなんとなく分かったけど、いざ挑戦したいとなったらどうしたら良い?」という疑問にお答えしていきます。

以下、クラウドファンディングを始めるために必要なステップをご紹介します。

① クラウドファンディングプラットフォームを決める

クラウドファンディングプラットフォームを運営している企業が日本国内だけでもかなりの数があります。各サービスごとに特徴がありますので、国内の主要プラットフォーム3つの特徴を簡単にご説明します。
ただ、「このプラットフォームにしたから成功した・失敗した」ということは基本は無いと考えてください。あくまでそれぞれ“プラットフォーム”ですので、プロジェクトオーナーさん自ら努力をした上で、プラットフォームの力が発揮されます。

▶︎ CAMPFIRE
エンタメ系のプロジェクトに強いとされてきましたが、社会貢献プロジェクトのサポートに特化した「GoodMorning」事業の分社化や、地域密着型クラウドファンディングサービス「FAAVO」の事業譲受などを通して、社会貢献・地域貢献にも力を入れています。
https://camp-fire.jp

▶︎ Makuake
プロダクト系や飲食系のプロジェクトが多い傾向にあります。プロジェクトあたりの目標金額が比較的大きいのも特徴です。
https://www.makuake.com

▶︎ Readyfor
社会貢献に特化したプロジェクトが特に多く、NPO等が利用されているケースが多いのが特徴です。地方銀行や自治体とも連携を進めています。
https://readyfor.jp

② プロジェクト公開時期を決める

クラウドファンディングを始めるために、約1ー2ヶ月の準備期間が必要だと一般的に言われています。ただ、はっきりと「●月●日に始める」と決めなければ準備がなかなか進まず、公開直前で焦ってしまうもしくは公開時期がどんどん先延ばしになるということがよく起こります。

そこで、プロジェクトの公開日時をを定め、逆算して「いつまでに〇〇を準備する」とスケジュールを組み立てましょう。スケジュールには以下③ー⑤の順番で入れていくのがオススメです。

③ プロジェクトの文章を作成する

プロジェクトの作成を進めるにあたってまず必要なのが、プロジェクトページの本文です。
5W2H(Why(なぜ?)/What(何を?)/When(いつ?)/Who(誰が?)/Where(どこで?)/How(どうやって?)/How much(いくらで?))を意識して書いていきましょう。
最初から上手く書こうとせず、5W2Hの要素をそれぞれ書き出した上で、文章を組み立てていくと書き進めやすくなると思います。

また、クラウドファンディングの文章のコツとしては「最後まで文章を読まずに支援する人がいる」ということを頭に入れて書いていくことです。
文章の始まりにプロジェクト全体の概要となる言葉を分かりやすく入れてから、自己紹介やプロジェクトの詳細を入れていくようにしましょう。

④ リターンを決める

購入型クラウドファンディングには、必ず“リターン”と言われるお礼の品が必要です。
リターンには「商品」「体験」「お礼のお手紙・報告書」など、プロジェクトに紐づくようなモノゴトを入れていきましょう。

リターンを決める際に必要なポイントは「支援者がどのような気持ちで支援をするか想像してみる」ということです。
商品開発のためのクラウドファンディングで完成した商品をお返しするのは「こんな商品が完成したら誰よりも早く手に入れたい」という支援者の気持ちに応えるということが分かりやすいと思います。
一方で、社会貢献に関わるプロジェクトなど支援者が「応援したい」という気持ちで支援してくれるプロジェクトは「ロゴ入りTシャツ」などわざわざ商品を作ってお返しするよりも、「写真入りの活動報告書」等の方が、支援したことがどんな風に社会の役に立ったのかが実感できて喜ばれるというケースが多いです。

支援者が本当に喜ぶ“お返し”は何かという視点でリターンを考えてみましょう。

⑤ プロジェクトの画像を揃える

文章とリターンが決まったら、それぞれに合う画像を準備します。
画像はできるだけ一眼レフカメラ等で撮影した画質の良いものを準備するのがオススメです。
クラウドファンディングのために撮影される場合は、事前に文章の中にどんな写真を使いたいか書き出しておいて撮影すると撮影漏れが出ないのでオススメです。
また、写真以外にも、プロジェクトの説明等が複雑になる場合はイラスト入りの画像を作成すると更に文章が読み易くなります。

⑥ プロジェクト公開前から告知を始める(詳しくは次回)

クラウドファンディングの公開後24時間以内に目標金額に対して20%以上の金額を集めているプロジェクトは、その後ほぼ100%の確率で目標金額を達成するというデータが出ています。(CAMPFIRE調べ)
そのため、プロジェクトを公開する前から身の回りの方を中心に告知を始めることがとても大切です。
この点については、次回の「プロジェクトの広め方」にて詳しくご説明します。

今回はここまでです。
「やることがいっぱいあって大変そう・・」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。そんな時に支えてくれるのが、クラウドファンディングのサポートをしてくれるプラットフォームの担当者です。
ぜひ文章の書き方などつまずきそうなときは相談に乗ってみてください。

クラウドファンディングに挑戦された方がよくおっしゃるのは「クラウドファンディングを始めるために想いをしっかりまとめていたので、自分の挑戦したいことが伝え易くなった」ということです。ここを乗り越えることは、きっとクラウドファンディング後もあなたの挑戦を後押ししてくれる経験となると思います。

記事ラインナップ

#1 なぜ、今お寺がクラウドファンディングなのか?成功事例から見える3つのこと
#2 クラウドファンディング挑戦僧侶に聞く、ぶっちゃけ大変だったこと
#3 クラウドファンディング実践編・プロジェクトの始め方(本記事)
#4 クラウドファンディング実践編・プロジェクトの広め方
#5 クラウドファンディング実践編・プロジェクト終了後の動き方

※ タイトルは変更となる場合があります

PROFILE

菅本香菜(すがもと かな)

旅するおむすび屋 / 株式会社CAMPFIRE LOCAL・FOOD担当

1991年、福岡県北九州市出身。熊本大学卒業後、不動産会社での営業を経て、食べものつき情報誌『くまもと食べる通信』の副編集長として活動。熊本震災後に上京し株式会社CAMPFIREに転職、LOCAL・FOOD担当として全国各地のクラウドファンディングプロジェクトをサポートしながら日本の魅力発信に努める。本業の傍ら2017年5月に、旅するおむすび屋『むすんでひらいて』プロジェクトを立ち上げた。2019年3月に独立。フリーランスとして、食に関わるイベント企画・運営やライター、クラウドファンディングサポート等を手がける。

メディア出演 : NHK「人生デザインU-29」など

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